STマイクロエレクトロニクス、産業用・車載用センサの高精度な信号処理を可能にする36Vオペアンプを発表
最新情報はここから
メールで最新情報を受け取るには、プレスリリース配信にご登録ください。
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、センサの高精度な信号処理を可能にするデュアル・オペアンプ「TSB182」を発表しました。同製品は、動作電圧範囲が4V~36Vの中電圧アプリケーション向けに、20μV以下の入力オフセット電圧、100nV/°C以下の入力オフセット電圧ドリフトを実現します。
TSB182は、高い精度と安定性、および幅広い電源電圧範囲に加え、-40°C~+125°Cの動作温度範囲を備えています。全温度範囲でオフセット電圧が30µV以下に抑えられているため、産業機器および車載機器において安定した性能を得ることができます。パッケージ・オプションとしてMiniSO-8パッケージも提供されているため、基板面積の削減やモジュールの小型化が可能です。AEC-Q100規格に準拠した製品も提供されています。
また、高速のダイナミック応答と低消費電力を兼ね備えているため、動作電流はアンプ1チャネルあたりわずか650μA(Typ.)です。3MHzのゲイン帯域幅積(GBW)と2V/µsのスルー・レートにより、全周波数帯域にわたり出力の歪みを最小限に抑えます。入力換算ノイズ電圧は24nV/√Hzで、優れた分解能と感度が要求されるアプリケーションにも対応可能です。さらに、EMI(電磁干渉)耐性が強化されているため、電気ノイズの多い環境でも優れた性能が得られます。レール・ツー・レール出力を備えているため、信号のダイナミック・レンジを最大限に活用できるとともに、センサ・インタフェースやバッテリ駆動機器といったアプリケーションの回路設計を簡略化します。
TSB182は現在量産中で、MiniSO-8パッケージで提供されます。単価は、1000個購入時に約0.96ドルです。標準的なSO-8パッケージ品も2023年内に提供が開始される予定です。また、車載グレード認定品の単価は約1.15ドルです。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。