Volvo Cars社の次世代電気自動車向けViperパワー・モジュールに STマイクロエレクトロニクスのSiC技術を採用
- STのSiCパワーMOSFETをボルグワーナーのViperパワー・モジュール向けに提供し、2030年までの完全電動化を目指すVolvo Cars社の取り組みをサポート
- Volvo Cars社の現在および将来の電気自動車に搭載されるボルグワーナーのトラクション・インバータにSTのSiCパワーMOSFETが採用
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多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、2023年8月31日、革新的で持続可能なモビリティ・ソリューションを提供する世界的メーカーのボルグワーナー(NYSE:BWA)が開発したViperパワー・モジュールに、最新の第3世代 750V耐圧SiC(炭化ケイ素)パワーMOSFETを供給することを発表しました。ボルグワーナーのトラクション・インバータ・プラットフォームで使用されるこのパワー・モジュールは、Volvo Cars社の現在および将来の電気自動車に採用されます。
Volvo Cars社の最高執行責任者(COO) 兼 最高経営責任者代理(Deputy CEO)であるジャヴィア バレーラ(Javier Varela)は、「今回の協力により、航続距離の延長と急速充電を実現できるため、当社の電気自動車の魅力をさらに高めることができるでしょう。また、2030年までの完全電動化に向けた当社の取り組みをサポートし、垂直統合化や重要部品の管理強化に貢献します」と述べています。
ボルグワーナー・パワードライブシステムズの社長 兼 事業本部長のステファン・デメール(Stefan Demmerle)は、「ボルグワーナーは、STとの協力により、当社の長年の顧客であるVolvo Cars社に次世代の電気自動車プラットフォーム用インバータを提供できることを嬉しく思います」と述べています。
ボルグワーナーは、STのSiCパワーMOSFETの性能を最大限に活用するため、STの技術チームと緊密に連携し、Viperパワースイッチに最適化させました。これにより、インバータの性能を最大限に引き出し、小型かつコスト・パフォーマンスに優れたアーキテクチャを実現しました。また、両社の協力により、急成長を続けるEV市場で求められる量産能力を提供します。
STのオートモーティブ & ディスクリート グループ社長であるマルコ・モンティ(Marco Monti)は、「電動化において世界をけん引する車載機器サプライヤであるボルグワーナーとSTとの協力により、Volvo Cars社は優れた自動車性能と航続距離を提供できるようになります。STは、垂直統合化などを通じてSiCの生産能力拡大および供給体制の強化に取り組んでおり、世界各地の車載機器および産業機器メーカーが進める電動化と高効率化をサポートするため、製造能力を拡大しています」と述べています。
STのSTPOWER SiC製品は、イタリアおよびシンガポールの工場で製造されており、モロッコと中国にある後工程工場で先進的なパッケージングならびにテストが行われています。2022年10月、STはカターニャ(イタリア)におけるワイドバンド・ギャップ製品の生産能力拡大を発表し、SiC基板の統合型工場を新設しました。カターニャはSTのパワー半導体技術の主要拠点で、SiCの研究・開発・製造プロセスが統合されています。
ボルグワーナーについて
ボルグワーナーは、130年以上にわたり、モビリティのイノベーションを成功に導く、変革的なグローバル製品リーダーであり続けています。すべての人にとってよりクリーンで健康的、かつ安全な未来を築くために、世界のeモビリティへの移行を加速させています。
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STマイクロエレクトロニクスについて
STは、50,000名以上の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、IoT・コネクティビティの普及を可能にします。STは、2027年までのカーボン・ニュートラル(スコープ1、2、および3の一部)の実現を目標にしています。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。
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