Microsoft Visual Studio Code向けのSTM32ツール拡張機能を発表
STM32アプリケーションの設計 / コーディング / デバッグをVS Codeで実現
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多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、STM32マイクロコントローラ(マイコン)のツール拡張機能を発表しました。これにより、Microsoft® Visual Studio Code(VS Code)のメリットが利用できるようになります。
VS Codeは、その使いやすさやコード編集を簡略化・迅速化するIntelliSenseなどの柔軟性の高い機能で高く評価されている統合開発環境(IDE)です。VS Code内からSTM32開発エコシステムにアクセスできるようになることで、STM32コミュニティのさらに多くの組込み開発者がこれらの機能を利用できるようになります。また、高度なアプリケーションやコンスーマ機器に携わる開発者が、電力効率に優れ、小型かつ経済的な組込みソリューションを簡単に開発できるようになります。
STのマイクロコントローラ担当マーケティング・ディレクターであるDaniel Colonnaは、次のようにコメントしています。「VS CodeとSTM32開発エコシステムを結び付けることで、業界をリードするSTM32マイコン・ファミリの能力をこれまで以上に利用しやすくなります。高水準ソフトウェア開発者、教育機関、愛好家、メーカーなど、VS Codeが標準環境であるコミュニティは、標準開発環境を使用しながらSTM32マイコンを使ったアイデアを実現できるようになります。」
Microsoft社のプリンシパル・プロダクト・マネージャーであるMarc Goodner氏は、次のようにコメントしています。「STとの深い協力関係により、Visual Studio CodeでSTM32向けのプロジェクトを使用できる機能の提供が可能になりました。これにより、既存のSTM32組み込み開発者に優れたソリューションを提供するとともに、すでにVisual Studio Codeを使用している数百万人の開発者にSTM32プラットフォームを普及拡大することができます。」
この新しいサポートにより、通常、市販ツールまたはEclipseベースの無償のSTM32CubeIDE環境を選ぶハードウェア・インテグレータやマスマーケット・ユーザをはじめ、すべてのSTM32開発者が利用できるツールの幅が広がります。VS CodeならびにSTM32 VS Code Extensionは無償で利用できます。
技術情報
STM32開発エコシステムとの統合を受けて、VS Code内でSTM32CubeIDEプロジェクトの編集、ビルド、プログラム、実行、デバッグを実施できるようになりました。これには、STM32CubeMXで生成されたSTM32CubeIDEプロジェクト、ファームウェア・パッケージで提供されるプロジェクト、STM32CubeIDEに対応した既存プロジェクトが含まれています。
STM32 Developer Zone、STM32 GitHubリポジトリ、STM32CubeMXプロジェクト初期化・分析ツール、ST-MCU-Finderデバイス選択アシスタントなど、STM32Cube開発エコシステムのすべての主要要素をVS Code IDE内で利用できます。
詳細については、www.st.com/stm32をご覧ください。
STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は、米国特許商標庁に登録されています。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、50,000名以上の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、IoT・コネクティビティの普及を可能にします。STは、2027年までのカーボン・ニュートラルの実現を目標にしています。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。