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STマイクロエレクトロニクス、革新的なIoT機器の開発を加速させるSTM32ワイヤレス・マイコン搭載モジュールを発表

主要顧客のI-care Group社が、産業機器の予知保全向けセンサ「Wi-care」にSTM32WB5MMGH6ワイヤレス・モジュールを採用

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、Industry 4.0アプリケーション向けのワイヤレス・モジュール「STM32WB5MMGH6」が主要顧客の1社であるI-Care Group社の状態モニタ向けセンサに採用されたことを発表しました。同製品は、産業機器の生産性向上や、廃棄物および汚染物質の削減に貢献し、I-care Group社のインテリジェントな産業機器の状態モニタリングといったユース・ケースにおいて、STの革新的なSTM32ワイヤレス・マイクロコントローラ(マイコン)を簡単に活用できます。

STM32WB5MMGH6には、Bluetooth® Low Energy(LE)、Zigbee、Threadなど、広く普及している規格を使用した無線通信用の包括的なサブシステムが搭載されており、無償で使用できるプロトコル・スタックも付属しています。また、独自プロトコルも使用可能です。同製品には、アンテナ、マッチング回路、受動部品一式、クロック用水晶発振子など、IoT機器開発に必要な要素がすべて集積されています。EMC、Bluetooth LE 5.3、Zigbee 3.0、およびOpenThreadの認証を取得済みで、必須試験や製品レベルでの認証プロセスを簡略化できるため、開発コストの削減と製品開発期間の短縮に貢献します。

STの主要顧客の1社で、マシン・ヘルスの世界的リーダーであるI-care Group社は、すでにSTM32WB5MMGH6モジュールを組み込んだ新製品を開発中です。同社の常時モニタリング・ソリューションは、産業機器のメンテナンスを強化し、最適な性能の維持と予期せぬ故障やダウンタイムの防止を実現します。同社のWi-careセンサは、産業機器を常時モニタリングするワイヤレスのプラグ・アンド・プレイ型システムです。クラウド・ベースでAIを活用したI-care社の解析プラットフォーム「I-see」と組み合わせることで、包括的な「メンテナンス4.0」ソリューションを実現し、機器の状態を可視化して最適な保全計画の策定に貢献します。I-care社のソリューションは、産業機器の機能停止を99%以上防止することができるとともに、10%~20%のダウンタイム短縮、35%~45%のメンテナンス・コスト削減が可能です。

I-care Group社の最高経営責任者(CEO)であるFabrice Brion氏は、次のようにコメントしています。「当社は、処方的保全および予知保全における世界的リーダーを目指しています。市場をリードするWi-careセンサを迅速かつ順調に生産・展開することは、当社の成長計画においてきわめて重要です。STのSTM32WB5MMGH6ワイヤレス・モジュールは、Wi-careに欠かせない製品です。」

STのBluetooth LE / 802.15.4ワイヤレス・マイコン担当ジェネラル・マネージャーであるHakim Jaafarは、次のようにコメントしています。「チップダウン設計ではなく、ワイヤレス・モジュールを採用することで、開発を最短で完了させることができます。STM32WB5MMGH6は、STのSTM32WB55ワイヤレス・マイコンをベースとし、STによって完全にサポートされているため、開発のさらなる期間短縮、簡略化、コスト削減に貢献します。」

STM32WB5MMGH6TRは現在量産中で、新たな製品設計に利用可能です。10,000個購入時の参考価格は、約6ドルです。同製品は、STによる10年間の長期製品供給保証プログラムの対象製品です。

技術情報
STM32WB5MMGH6の処理を担うSTM32WB55ワイヤレス・マイコンは、アプリケーション実行用のArm® Cortex®-M4および無線サブシステム実行用のCortex-M0+を搭載し、両領域において優れたリアルタイム性能を提供します。 同マイコンには、大容量のRAMが搭載されており、Threadプロトコルを動作させる際に特に大きなメリットを提供します。主に、リモート・センサ、スマート・ロック、PC周辺機器(プリンタなど)、インフラ用設備(ネットワーク・ゲートウェイやスマート・ビルディング・コントローラ)といった機器の無線通信および制御に最適です。また、マルチプロトコルに対応しているため柔軟性が高く、機器管理や車両管理の簡略化に貢献します。

また、製品設計においてSTM32WB5MMGH6モジュールを使用することで、マイコンの初期化コード生成ツール「STM32CubeMX」といった無償ツールや、STM32CubeWBソフトウェア・パッケージなどを含む幅広い開発エコシステムも活用できます。STM32CubeWBソフトウェア・パッケージには、量産向けのMISRA CおよびISO/TS 16949に準拠したハードウェア抽象化レイヤ(HAL)やロー・レイヤAPI、FatFSファイル・システム、FreeRTOS、通信プロトコル・スタック、コード・サンプルなど、組込み開発に必要なリソースが含まれています。

STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。

I-care Group社について
I-care Group社は、マシン・ヘルスにおける世界的リーダーです。AIおよびデータに基づく同社のソリューションは、産業機器の故障を発生の数ヶ月前から数年前に予知することができます。I-care社は、世界中の機械の安全性、生産性、持続可能性の向上に貢献します。2004年にモンス(ベルギー)で設立され、約700名の従業員を擁し、12ヶ国(南米、北米、ヨーロッパ、アジア・パシフィック)に子会社を展開しています。また、55ヶ国以上に顧客を有しています。2020年には、EY Company of the Year Award (Belgium)を受賞しました。

I-care Group社へのお問い合わせ先
Jochem Binst
Tel: +32 497-425.130
jb@gosselindewalque.com

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