SYSGOとSTマイクロエレクトロニクス、 セキュアな自動車用通信技術をCES 2020で展示
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多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)と、認証取得対応の組込みシステム向けにリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)を開発するヨーロッパの主要企業であるSYSGOは、ラスベガス(アメリカ、ネバダ州)で開催されるCES 2020(2020年1月7日~10日)において、車載向けセキュア・テレマティクス・ソリューションのデモを実施します。
両社が協力して開発したAutomotive Secure Gatewayは、セキュアなテレマティクスおよび通信機能の実現に特化した車載用テレマティクス・プロセッサである、STのTelemaco3Pと、航空電子機器グレードの安全性とセキュリティを自動車で実現する、ハイパーバイザ・ベースのRTOSであるSYSGOのPikeOSで構成されています。
Telemaco3Pプラットフォームは、車両 / クラウド間のセキュアな接続を確立する、コスト・パフォーマンスに優れたソリューションです。強力なアプリケーション・プロセッサと、最適化されたパワー・マネージメントを備えたCANコントロール・サブシステムで構成されており、非対称型のマルチコア・プロセッサを搭載しています。また、ISO 26262準拠のシリコン設計および組込み型ハードウェア・セキュリティ・モジュールを備え、車載グレードの動作温度(最高周囲温度105°C)に対応するため、高スループットの無線通信とOTA(Over-The-Air)ファームウェア更新をサポートする幅広いセキュア・テレマティクス・アプリケーションへの実装が可能です。
PikeOSは、テレマティクスのセキュリティを強化するためにポジティブ・セキュリティ・モデルを採用し、すべての通信チャネルおよびアプリケーションを個別のパーティション内にカプセル化しています。そのため、個々のパーティション間における通信に、開発者による許可と設定が必要となります。カーネル・レベルでの厳格な分離により、誤動作や攻撃を受けた場合でも、そのパーティションで動作するソフトウェア以外には影響が及びません。PikeOSは現在、Common Criteria(EAL 3+)の認証を取得している唯一のRTOS / ハイパーバイザであり、航空電子機器、鉄道、および自動車産業において安全性およびセキュリティがきわめて重要重要となるアプリケーションに幅広く使用されています。
Automotive Secure Gatewayは、仮想ファイアウォール、侵入検知システム(IDS)、高速かつセキュアなブート機能、およびセキュアなOTAファームウェア更新など、包括的なセキュリティ機能を搭載しています。また、LTEを使ったクラウド通信や、Wi-Fi、Bluetooth®、イーサネット、およびCANによるセキュアな車載ネットワークをサポートしています。CES 2020において、STとSYSGOは、Automotive Secure Gatewayが無線攻撃を検出し、効果的に対処するデモを実施します。
STのオートモーティブ & ディスクリート製品グループ、戦略 / 車載用プロセッサ事業部ジェネラル・マネージャであるLuca Rodeschiniは、次のようにコメントしています。「セキュア・テレマティクスは高度運転支援システムの主要な構成要素であり、セキュリティ認証の取得はメーカーとサプライヤにとって重要な課題となっています。SYSGOは、技術だけでなく認証に関する高い専門性を有しているため、次世代の車載用ソリューションに向けて協力できることを嬉しく思います。」
SYSGOのマーケティングおよびアライアンス部門のバイスプレジデントであるFranz Walkembachは、次のようにコメントしています。「車載用システムにおけるセーフティとセキュリティのパイオニアであるSTと協力し、次世代の自動車に向けた堅牢なテレマティクス・ソリューションを提供できることを誇りに思います。CES 2020におけるSTとのデモをはじめとした協力を通じて、当社のセキュリティに関する専門性を自動車市場に提供していきます。」
Automotive Secure Gatewayのデモは、Smart City展示内、Automotive Grade Linuxのブース(Westgateブース1815)、およびSYSGOのホスピタリティ・スイート(Westgate Hotel、18階、スイート1830)において実施されます。
SYSGOについて
ヨーロッパにおける組込みOSの主要メーカーであるSYSGOは、航空宇宙、車載、鉄道、およびインダストリアルIoT(IIoT)分野において、安全性とセキュリティが重視されるアプリケーション向けの組込みOSを25年以上にわたり提供しています。SYSGOが開発・管理しているPikeOSは、SIL 4の認証を取得した世界初のマルチコア対応RTOSです。ハードウェア上で直接動作するハイパーバイザ(Type 1)は、IEC 61508、EN 50128、ISO 26262といった厳格な安全基準に基づく認証を取得しています。また、PikeOSは現在、Common Criteria(EAL3+)のセキュリティ認証を取得した唯一の分離カーネルです。認証取得済みのプログラミング・インタフェースを利用できるため、アプリケーション開発において設計段階から安全性およびセキュリティ対策を組み込むことができます。また、安全性とセキュリティの重要性が比較的低いシステム向けに、組込みシステム用のリアルタイム機能を拡張した産業グレードのLinuxディストリビューションであるELinOSも提供しています。
SYSGOは、製品のライフ・サイクル全体を通して顧客と緊密に連携し、機能安全およびITセキュリティの国際規格に基づく認証取得において、Samsung社、Airbus社、Thales社、Continental社などの顧客をサポートしています。本社所在地はフランクフルト(ドイツ)近郊のクライン=ヴィンターンハイムで、フランス、チェコ共和国、および英国に子会社を有するほか、世界中に販売代理店を展開しています。SYSGOは、ヨーロッパのThales社のグループ企業です。
*2019年12月17日にジュネーブ(スイス)とクライン=ヴィンターンハイム(ドイツ)で発表されたプレスリリースの抄訳です。
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Markus.jastroch@sysgo.com
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sysgo@prolog-pr.com
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