STマイクロエレクトロニクス、 AWS IoT Coreに接続するSTM32ベースのIoT機器向けに セキュアなソフトウェアを発表
STの先進的なSecure Managerを活用した高性能STM32H5マイコン用の新しいソフトウェアがクラウドIoTプラットフォームとのセキュアな接続を実現
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多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、STM32Cube開発エコシステムに新たなソフトウェア「X-CUBE-AWS-H5」を追加しました。このソフトウェアは、高性能IoT機器とAWSクラウドとの接続を簡略化します。
STM32Cube拡張パッケージ「X-CUBE-AWS-H5」は、AWSクラウドへのシームレスでセキュアな接続を実現します。高性能STM32H5マイコン用のライブラリおよびサンプル・アプリケーションが含まれており、エンド・デバイスとして動作可能です。
このソリューションは、オープンソースのリアルタイム・オペレーティング・システムであるFreeRTOSと、STの組込みセキュリティ・ソフトウェア「Secure Manager」をベースに構築されています。STM32H5マイコン用の開発キット(Discovery kit)と組み合わせて使用することで、STM32H5マイコンを使った試作品を簡単かつセキュアにAWS IoT Coreに接続できます。
STのSTM32マーケティング・ディレクターであるDaniel Colonnaは、次のようにコメントしています。「STM32H5マイコンは、複雑なアプリケーションを処理できる優れた性能を低消費電力で提供するため、次世代のIoT機器に最適です。開発者は、STM32Cube開発エコシステムを利用することで、その強力な能力を引き出し、開発を加速させることができます。また、STの最新ソフトウェアは、AWSクラウドの強力なストレージおよびデータ解析サービスへのセキュアな接続に貢献します。」
STM32H5マイコンは、Arm® Cortex®-M33搭載マイコンとしてきわめて高性能の製品です。STの自社工場でプログラミングされ、製品ごとに固有のIDが付与されます。STのSecure Managerと組み合わせることで、IoT機器をAWSクラウドに簡単に登録できるため、IoT機器の製造時にIDの機密性を確保するために必要な高コストのインフラが不要になります。
また、STM32H5マイコンは、製造過程や実装中を問わず、サード・パーティのサービス・プロバイダを介したリモート・プロビジョニングや証明書の管理が可能です。
Secure Managerは、複数所有者の知的財産(IP)を同一プラットフォーム上で保護するアイソレーション機能(マルチテナントIP保護)を提供します。これは、開発、製造、実装まで、開発者やパートナーから提供された重要な資産の機密性と完全性を保護するための包括的なサービスの一部です。
Secure Managerは、エッジAIのユースケースにも最適です。このようなユースケースでは、Secure Managerで保護しつつエッジ端末上でAIモデルを動作させ、学習やセキュア・アップデートはクラウドを介して行います。STM32Trust TEE Secure Managerは、強力なセキュリティ機能の実装を簡略化します。
STM32Cube開発エコシステムとSTM32H5マイコンを組み合わせることで、将来の規制や規格に準拠したIoTアプリケーションを開発するための強力かつセキュアなプラットフォームを実現可能です。2023年3月に発表されたSTM32H5マイコンは、Secure Managerをサポートした初のSTM32マイコンです。同製品は、PSA Certifiedレベル3とSESIP3の認証を取得済みです。
なお、X-CUBE-AWS-H5は、現在ダウンロード可能です。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。
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