STマイクロエレクトロニクス、生体認証用システム・オン・カードおよびdCVVソリューション向けの次世代セキュア・マイコンを発表
- 最新世代のArm® SecurCore®プロセッサを搭載し、エナジー・ハーベスティングと生体認証セキュリティ機能を備えたセキュア・マイコン「ST31N600」
- ST31N600ベースの生体認証用システム・オン・カード(BSoC)およびダイナミック・セキュリティ・コード(dCVV)ソリューションをTrustech 2021で展示
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多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、接触 / 非接触型決済カード、IDカード、交通系ICカードに高度なセキュリティを実現する最新世代のセキュア・マイクロコントローラ(マイコン)「ST31N600」を発表しました。
ST31N600は、STの40nm eSTM技術をベースに、エナジー・ハーベスティング用の回路や、生体認証およびダイナミック・セキュリティ・コード(dCVV)アプリケーション用に追加の通信機能を備えています。これらの機能により、バッテリレスのスマート・カードで、非接触通信やオンラインのトランザクションにおける高度なユーザ認証を実現します。また、セキュア・マイコン向けの最新世代Arm® SecurCore®アーキテクチャをベースに、EMV ISO 7816、ISO 14443、ISO 18092といった接触 / 非接触カードの規格に準拠しているため、さまざまなペリフェラルをセキュアに接続し、高付加価値のカード機能を実装することができます。
STのセキュア・マイクロコントローラ事業部マーケティング・ディレクターであるLaurent Degauqueは、次のようにコメントしています。「ST31N600は、強力なセキュリティ、および決済アプリケーションにおいて革新的な認証メカニズムや使いやすさを実現する優れた機能を備えています。同製品は、スマート・カードの発展に大きく貢献するでしょう。STは、Trustech 2021においてST31N600を展示します。会場では、STの生体認証用システム・オン・カード(BSoC)STPay-Topaz-Bioと、dCVVに基づくセキュアな生体認証決済のデモを実施し、セキュアなオンライン・トランザクションについて解説する予定です。」
STPay-Topaz-Bioは、高速かつ便利な非接触通信に加え、カード保有者の生体認証という強力なセキュリティを備えたすぐに使用できる決済ソリューションです。EMV(Eurocard Mastercard Visa)モジュールに内蔵されたST31N600と超低消費電力の汎用32bitマイコンSTM32L4*をベースにしています。ST31N600は、決済アプリケーション、生体認証テンプレート照合、およびエナジー・ハーベスティングによるシステムへの電力供給に対応しています。
また、ST31N600は、dCVV技術を使用したeコマース決済にも最適です。この技術により、外部バッテリやクロック・タイマを使用することなく、EMV取引ごとにコードを動的に更新可能です。
STは、Trustech 2021において以下の製品を展示する予定です。
- Linxens社のEMVモジュールとプレラミネートされたインレイをFingerprint Cards AB(Fingerprints™)の生体認証センサと組み合わせたBSoC
- Ellipse社の技術(低消費電力ePaperディスプレイおよび関連ドライバ)を内蔵したdCVVソリューション
ST31N600は、現在サンプル出荷中です。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。
STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。