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STマイクロエレクトロニクス、電力効率と電力密度を高める新しい100Vトレンチ型ショットキー・ダイオード・ファミリを発表

通信機器、サーバ、スマート・メータ、車載用LEDランプや低電圧DC-DCコンバータなどに最適

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多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、高いスイッチング周波数で動作する電力変換回路の高効率化に貢献する100Vトレンチ型ショットキー・ダイオードを発表しました。

 

ワイドバンドギャップ半導体のようなスイッチング損失の少ない新たな技術により、電力変換回路の動作周波数が高速化し、より高い電力密度を設定することができるようになっています。一方で、周波数が上がると、整流ダイオードとして使用される従来のプレーナ型ダイオード(ショットキー・ダイオードなど)のエネルギー損失が、変換効率を制限する大きな要因になります。

 

STのトレンチ型ショットキー・ダイオードは、優れた順方向電圧降下と逆回復特性によって整流損失を大幅に低減し、電力密度と電力効率を高めることができます。順方向電圧降下は、電流や温度の条件に依存するものの、プレーナ型ダイオードと比べて50mV~100mV優れています。そのため、トレンチ型ダイオードへの変更だけで、効率を0.5%改善することができます。

 

新しいショットキー・ダイオード・ファミリでは、28品種の製品が提供され、1A~15Aの8種類の電流定格、複数のタイプの表面実装パッケージ、産業グレードまたは車載グレードに対応する製品が含まれています。産業グレード製品は、通信機器やサーバ、スマート・メータ用の小型スイッチング電源や補助電源などに最適です。車載グレード製品は、LEDランプやバッテリ逆接続に対する保護、低電圧DC-DCコンバータなどのスペースに制約がある機器に最適です。また、AEC-Q101規格に準拠しており、PPAPの認証を受けた工場で製造され、-40°C~175°Cの全動作温度範囲で特性が保証されています。

 

100Vトレンチ型ショットキー・ダイオードは、STの高電圧コンバータ「VIPer」やオフラインLEDドライバ「HVLED001A」といったフライバック・コンバータやバックブースト・コンバータと組み合わせて使用することができます。ファミリ内すべての品種がSTのオンライン設計ツール「eDesign Suite Rectifier Diodes Simulator」に対応しているため、定格や実装ランド・パターンの選択、波形のシミュレーション、電力効率の見積もりを行うことができます。

 

また、製造工程の最後に全数対象のアバランシェ定格試験を行い、素子の堅牢性とシステムの信頼性を保証しています。DPAKパッケージのほか、SOD123Flat、SOD128Flat、SMBFlat、およびPSMC(TO-277A)表面実装パッケージで提供されます。

 

100Vトレンチ型ショットキー・ダイオードは、すべての品種が現在量産中で、SOD123Flatパッケージで提供される1A定格の「STPST1H100ZF」の単価は、約0.107ドルです。

 

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

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