STマイクロエレクトロニクス、 シングル・コア搭載マイクロプロセッサのベア・メタル開発を簡略化する 使いやすい開発エコシステムを発表
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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、STM32マイクロコントローラ(マイコン)のコードをより強力なSTM32MP1マイクロプロセッサへ移植するための新しいソフトウェア「STM32CubeMP13」を発表しました。このソフトウェアは、組込みシステム設計の性能向上に貢献します。
日常生活や仕事の質を上げるような技術に対し、より多くの機能や応答速度の向上が常に求められています。こうした需要に対応するため、メーカーは製品の性能を強化する効果的なソリューションを必要としています。代表的な例が、産業用のリアルタイム・アプリケーションです。最新の製造装置やFA(ファクトリ・オートメーション)機器、ロジスティクスと小売店向けの技術、IoT機器、デジタル・サイネージには、一般的なマイコンよりも高い性能がホスト・システムに求められます。
STのSTM32MP1マイクロプロセッサ(MPU)は、このようなトレンドに対応するため、優れた処理能力と大容量メモリを持つ、強力なArm® Cortex®-A7によるアプリケーション・クラス・アーキテクチャを備えています。新しいソフトウェア・パッケージ「STM32CubeMP13」を利用することで、ユーザはマイコン用に設計された小型かつシンプルなプログラム・コードをマイクロプロセッサに移植することができます。これにより、高性能なマイクロプロセッサの優れた機能を活用し、次世代製品の実現に貢献します。
STM32CubeMP13は、STM32MP13上で、組込みのベアメタル・アプリケーションやRTOS(リアルタイムOS)を実装させることができ、一般的なマイコンよりも短い実行時間を保証するOpenSTLinuxの代替オプションを提供します。また、移植されたコードが当初実行していた割込み時間や遅延などの厳しいリアルタイム仕様を、マイクロプロセッサ上でも実現することができます。さらに、RTOSは、低消費電力を維持しつつ、マイクロプロセッサの大容量メモリを活用できます。
STM32CubeMP13は、STM32Cube開発エコシステムに完全に統合されているため、すでにSTM32マイコンを使用しているユーザは、慣れ親しんだ開発環境で、より高性能なマイクロプロセッサを使用した開発に移行することが可能です。STM32Cube開発エコシステムには、マイコンの初期化コード自動生成ツール「STM32CubeMX」、統合開発環境「STM32CubeIDE」、およびプログラミング・ツール「STM32CubeProgrammer」が含まれています。
STM32CubeMP13は、ボード・サポート・パッケージ(BSP)やハードウェア抽象化レイヤ(HAL)など、Arm Cortex-A7コア搭載のSTM32MP13マイクロプロセッサで動作する組込みプログラムに必要なあらゆるソフトウェアを提供します。また、RTOSのサンプルとしてAzure RTOS(Eclipse ThreadXに移行中)も付属しています。組み込みシステム開発者向けに、外部メモリからのブートや、DDR-RAMのセルフ・リフレッシュ制御を含むパワー・マネージメントなど、より複雑なマイクロプロセッサ・ベースのシステム開発をサポートするサンプル・プログラムも提供されます。
産業機器やスマート・シティ、スマート・ホーム、小売店、医療機器、およびヘルスケアなど、STM32MP13を活用したエントリ・レベルのアプリケーションは、引き続き既存の開発エコシステムやOpenSTLinuxディストリビューションを利用して開発することも可能です。
STM32CubeMP13は、ウェブサイトから無償でダウンロードできます。
* STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。
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