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STマイクロエレクトロニクス、eCall、テレマティクス、およびAVASに優れた柔軟性を提供する車載用D級オーディオ・アンプを発表

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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、FDA(フルデジタル・アンプ)ファミリの新製品として、10Wシングル・チャネルD級オーディオ・アンプ「FDA803S」および「FDA903S」を発表しました。両製品は、eCall(車両緊急通報システム)やテレマティクスといった車載アプリケーションをはじめ、音声や音楽、警告メッセージなどを最大10Wの出力電力で再生する必要のあるさまざまなオーディオ・ソースに最適です。

FDA803SおよびFDA903Sは、I2SおよびTDM 16CH信号入力に対応するとともに、100dBのダイナミック・レンジ性能を持つ内蔵24bit DAコンバータ、D級PWM出力段により高音質を実現します。また、小型パッケージの採用により小さな実装面積高を実現します。出力段のLCフィルタの前段からチップ内部でフィードバックをかけるため、回路設計の簡略化と省スペース化に貢献します。

両製品ともに、I2Cを介してすべての設定を行うことができます。また、PLAY動作中の多彩な診断機能(クリップ検出、温度警告、過電流保護、オープン検出など)を備えており、これらの機能を実現するための外付け部品が不要となるため、コストを最小限に抑えることができます。FDA903Sは、内蔵のリアルタイム負荷電流モニタ機能を利用して自己診断機能を実現できるため、ASIL-Aの自動車安全水準に準拠可能です。

FDA803SおよびFDA903Sは、底面に放熱用サーマル・パッドを備えたQFN32パッケージ(5 x 5mm)で提供されます。これにより、ヒートシンクが不要となり、小型かつコスト・パフォーマンスに優れたフルデジタル設計が可能です。部品数の削減とヒートシンク無しの実装を実現できるため、パワー・アンプ回路ブロックと筐体の小型・軽量化に貢献します。また、少ない暗電流により低消費電力化が可能となり、自動車全体のエネルギー効率向上に貢献します。

FDA803SおよびFDA903Sは、I2Sデジタル信号入力とTDM 16CHインタフェースを搭載しています。8kHz~96kHzの幅広いサンプリング周波数に設定することができ、さまざまなデジタル音源に対応します。警告音の生成といったアプリケーションでは、8kHz~32kHzの低サンプリング周波数を使用することで音声信号のメモリ使用量を削減可能です。

また、FDA803SおよびFDA903S用の評価ボード「EVAL-FDA903S」も提供されており、新たなオーディオ製品の開発をすぐに始めることができます。価格は約189.88ドルです。

FDA803SおよびFDA903Sは、現在量産中です。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

注記
AVAS: 車両接近通報装置(Acoustic Vehicle Alerting System)

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