STマイクロエレクトロニクス、機能拡張により柔軟性と速度を向上させたデュアル・インタフェースNFCダイナミック・タグICを発表
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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、NFCダイナミック・タグIC「ST25DV-I2Cシリーズ」に搭載されたI2Cインタフェースの性能を強化したことを発表しました。これにより、ホスト・システムからST25DV-I2Cに内蔵されたEEPROMへ、より迅速かつ簡単にアクセスできるようになります。
強化されたST25DV-I2Cは、I2Cインタフェースを介して内蔵のEEPROMに書き込むことで標準のEEPROMと同等の速度を実現します。また、ST25DV-I2Cをより柔軟に活用することができるようになり、システムの部品コスト削減にも貢献します。設計時にI2Cアドレスを設定することができ、バス上に他のデバイスを共存させることも可能です。
ST25DV-I2Cは、NFCフォーラム タイプ5規格に準拠しており、13.56MHzで動作するNFC / RFIDリーダライタやNFC搭載スマートフォンとの非接触通信に対応しています。そのため、NDEF(NFC Data Exchange Format)メッセージとのタップ接続など、一般的なユース・ケースを実現できます。また、無線通信機能も強化されており、アービトレーションに対応することで、無線インタフェースを介してEEPROMに書き込まれたデータにより簡単にアクセスすることができます。
優れた性能と柔軟性を兼ね備えた最新のST25DV-I2Cは、スマート・メータやアセット管理、ロジスティクスなどの産業用アプリケーションの生産性と効率を向上させると共に、医療機器、スマート・ホーム機器、照明、小売店用スマート・ラベル、およびコンスーマ製品において優れたユーザ体験を提供します。ST25DV-I2Cは、設定、製品のトラッキング、ユーザ機能、メンテナンス、運用終了の管理など、製品の運用期間全体を通じてさまざまなユース・ケースを実現します。
また、高速転送モードやエナジー・ハーベスティングなど、堅牢性と利便性に優れた機能も搭載しています。STの革新的な高速転送モードは、256バイト・バッファを利用してホスト・システムのファームウェア更新や、ログ・データ読出しのような大容量ファイルの双方向処理を高速化します。エナジー・ハーベスティング制御回路を内蔵しているため、バッテリレス・アプリケーションのマイクロコントローラやセンサ部品などの駆動用に非安定化出力電圧を供給できます。
ST25DV-I2Cは、NFCフォーラム タイプ5規格に準拠し、最大64KbitのEEPROMを搭載しています。また、設定可能なパスワードによるユーザ・メモリの保護や、RFインタフェースで検出したさまざまなイベントに対応するようプログラムできる割込みピンなど、さまざまな機能を備えています。
最新のST25DV-I2Cは、SO-8、TSSOP-8、およびUFDFPN(8ピン / 12ピン)、WLCSP-10を含むチップ・スケール・パッケージで提供されます。ST25DV-I2Cは、STのeSToreから購入可能で、無償のサンプルも提供されています。4KbitのEEPROMを内蔵し、SO8パッケージで提供される品種の単価は、1000個購入時に約0.30ドルです。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。