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STマイクロエレクトロニクス、電流検出などに最適な産業機器向け高速・高精度デュアル・オペアンプを発表

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、50MHzのゲイン帯域幅を持ち、低入力オフセット電圧ときわめて低い入力換算ノイズ(6.5nV/√Hz)を特徴とする高精度の5Vデュアル・オペアンプ「TSV792」を発表しました。

TSV792は、50MHzのゲイン帯域幅により、高周波信号の増幅を高精度で行うことができます。また、30V/µsの高スルー・レートを備えているため、バッテリ駆動の煙式火災報知器で使用されるようなフォトダイオード用のシグナル・コンディショニングに最適です。フォトディテクタの出力信号を効率的に処理することができるため、スマート・ホーム機器におけるワイヤレス通信機能などの消費電力を削減することもできます。

また、25°Cでわずか50µV(Typ.)の入力オフセット電圧を持ち、モータ制御アプリケーションや、通信やネットワーク用電源、再生可能エネルギー発電用電源などにおいて高精度のローサイド電流検出が可能です。

さらに、最大1nF(22pFまでの負荷であればフルスペック)の出力容量のドライブが可能なため、フィルタ処理の高速・高精度化を実現すると共に、ADコンバータの入力バッファとしても使用できます。

-40°C~+125°Cの広い動作温度範囲で最大入力オフセット電圧が規定されているため、高精度な抵抗器といった高価な周辺部品無しで高精度の測定を実現し、部品コストの削減に貢献します。また、製造過程におけるトリミングやキャリブレーションも不要です。

加えて、幅広い電源電圧範囲(2.2V~5.5V)を備えており、他の低電圧デジタルIC(システムのホスト・マイクロコントローラなど)と同じ電源を使用できます。また、きわめて低い消費電力での動作が可能で、機器の駆動時間延長に貢献します。ユニティ・ゲインで安定的に動作し、レール・ツー・レールの入出力を活用できるため、さまざまな設計トポロジと回路設計の簡略化に貢献します。

TSV792は、STが産業機器向けに提供する10年間の長期製品供給保証プログラムの対象製品です。同製品は現在量産中で、Mini SO-8パッケージで提供されます。また、DFN8パッケージ(2 x 2mm)も2021年初めに提供開始予定です。単価は、1000個購入時に約0.67ドルです。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

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