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2020年04月29日 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、 宇宙環境に対応したプログラム可能な耐放射線性カレント・リミッタを発表

  • ミッション・クリティカルな保護機能をワンチップで実現したQML-V認定製品を量産中

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、プログラム可能な耐放射線性カレント・リミッタ(ICL)のRHRPMICL1Aを発表しました。同製品は、宇宙空間で使用される電子機器を電力のサージおよび過負荷による損傷から保護します。

RHRPMICL1Aは、あらゆる衛星に搭載されている機能の標準化と小型化に向けた欧州宇宙機関(ESA)の独自コンセプトのもと、ESAおよびフランスの宇宙機関であるフランス国立宇宙研究センター(CNES)の支援を受けて開発されました。プログラム可能かつ標準化されたソリューションとして、宇宙アプリケーションのパワー・マネージメント向けに幅広く使用することができ、優れたコスト・パフォーマンスを提供します。

RHRPMICL1Aには、従来ディスクリート製品を用いて構成されていたラッチアップ電流リミッタとソリッド・ステート電源スイッチ(SSP)の機能が集積されています。この優れた集積性により、設計の簡略化や部品点数の削減だけでなく、軽量化や基板面積の小型化(最大93%削減)に貢献し、一般的な保護回路の実装面積を20 x 20cmから5 x 5cmに縮小することができます。

RHRPMICL1は、宇宙機関によるQML-V認定を取得済み(5962R17211)で、吸収線量(TID)最大100kRadの放射線耐性保証(RHA)、および78MeVのシングル・イベント・ラッチアップ(SEL)耐性を備えています。

また、複数のアプリケーションに対応するために3つの動作モードを備え、それぞれスレーブとしてシンプルなラッチ保護を提供するラッチ・モード、自動自己復帰が可能な自律モード、または短絡を含むあらゆる状態で安全な電流を維持するように制限するフォールドバック・モードでの動作が可能です。通常、宇宙船のオンボード・コンピュータに直接接続される遠隔測定およびテレコマンド用のピンは、簡単に制御することができます。また、負荷は外部のpチャネルMOSFETにより管理されるため、柔軟な回路設計が可能です。

RHRPMICL1Aは、宇宙アプリケーションで一般的に使用される28V、50V、100Vすべてのバス電圧に対応し、浮動接地構成とツェナー・ダイオードを備えています。これにより、バス電圧が高くなった場合にも柔軟に対応できると同時に、内部で故障が発生した際に負荷を保護することができます。

RHRPMICL1Aは、パワー半導体分野におけるST独自のBCD6s SOI技術を用いて設計されており、QML-V認定を取得しています。宇宙分野におけるSTの技術を実証する、ハイエンドの耐放射線性パワー製品です。RHRPMICL1Aは現在量産中で、気密性の高いFlat-20パッケージで提供されます。

エンジニアリング・モデルおよび評価モデルがあり、宇宙環境に対応した金メッキまたはディップはんだ付け製品が用意されています。また、自律モード(EVAL-RHICL1ATV1)、ラッチ・モード(EVAL-RHICL1ALV1)、フォールドバック・モード(EVAL-RHICL1AFV1)のそれぞれに対応する評価ボード(ユーザ・ガイド付属)も提供しています。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。