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Smart EyeとSTマイクロエレクトロニクス、低コストの高感度1-LEDドライバー・モニタリング・システムのデモを発表

ブリュッセルで開催されたAutoSens(9月12~14日)およびInCabin(9月15日)において消費電力とコスト削減をハイライトしたデモを展示

複雑な環境下で人間の行動理解、サポート、予測を行うAIテクノロジーの開発における世界的リーダーであるSmart Eyeと、多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、高感度の1-LEDドライバー・モニタリング・システム(DMS)を共同開発したことを発表しました。同システムは、ドライバー・モニタリング・アルゴリズムおよび光学システム設計に関するSmart Eyeの専門性と、グローバル・シャッター機能を搭載したSTの車載用高感度イメージ・センサ「VB56G4A」を組み合わせて開発されました。一般的なDMSでは、ドライバーに十分な照明を当てるために2つ以上のLEDを必要とする一方、共同開発されたDMSは、照射LEDを1つに抑えることで消費電力およびシステム・コストの削減に貢献します。STおよびSmart Eyeは、ブリュッセルで開催された展示会「AutoSens」および「InCabin」において、同システムのデモを展示しました。

STのエグゼクティブ・バイスプレジデント 兼 イメージング・サブグループ担当ジェネラル・マネージャであるEric Aussedatは、次のようにコメントしています。「グローバル・シャッター機能を搭載したSTの車載用イメージ・センサは、きわめて優れた性能と高感度を備えており、Smart Eyeの実績あるドライバー・モニタリング・アルゴリズムに最適な製品です。前世代の製品と比べて2倍の量子効率を備え、ピクセル・サイズがわずか2.6µmのイメージ・センサを開発することで、DMS開発の簡略化や消費電力の削減に貢献するとともに、優れた性能を維持しつつコスト削減を実現しました。」

Smart Eyeの最高経営責任者 兼 創業者であるMartin Krantzは、次のようにコメントしています。「当社は、主要自動車メーカーによる約100件のデザイン・ウィンによって実証された約20年におよぶ車載分野での経験を有しています。これに基づき、STの先進的なイメージ・センサと当社のテクノロジーを組み合わせることで、高価なLED / レンズを半分以下に抑えたDMSを共同開発しました。同システムのデモでは、設計の小型化やコスト削減を実現しつつ、自動車メーカーの所有コスト削減、および安全性の大幅な向上をご覧いただけます。私たちは、完璧な製品統合に向けたハードウェア / ソフトウェア・リファレンス設計や専門性により、パートナーおよびお客様をサポートできることを嬉しく思います。」

Smart EyeとSTが開発した高感度DMSは、ブリュッセルのAutoworld Museumで9月12日~14日に開催されたAutoSens、および同会場で9月15日に開催されたInCabinのSTブース(ブース番号21)において公開され、デモが展示されました。デモの詳細や会期後の公開については、Smart EyeまたはSTのセールス・オフィスまでお問い合わせください。

注記
2022年5月に発表されたVB56G4Aは、グローバル・シャッター機能を搭載したSTの第2世代車載用イメージ・センサで、DMSに最適です。同製品には、先進的な3Dスタック裏面照射(BSI-3D)イメージ・センサの製造におけるSTの投資が活用されており、第1世代のDMSで一般的に使用されている従来の表面照射(FSI)センサと比べて高感度かつ小型で、優れた信頼性を実現しています。

また、940nmの近赤外波長において24%という高い量子効率(QE)を実現するとともに、最大60dBの線形ダイナミック・レンジを備えています。これにより、シンプルかつ低消費電力の不可視光LEDエミッタで、十分な照明を
センサに提供可能です。また、不可視光で動作させることで、昼夜および天候にかかわらず、安定した応答性を実現し、ドライバーの潜在的な疲労を最小限に抑えます。

VB56G4Aは、高いQEに加え、ローリング・シャッター方式のイメージ・センサに比べて大きなメリットを持つグローバル・シャッター機能を搭載しています。グローバル・シャッターは、被写体に対して全ピクセルを同時に露光するため、近赤外(NIR)照明との同期が簡略化され、照明部の消費電力削減に貢献します。高いQEとわずか2.6μmのピクセル・サイズ、およびグローバル・シャッター機能を組み合わせることで、システム全体の消費電力およびカメラ・サイズの最適化に貢献します。また、自動露光制御機能を搭載しているため、センサ / システム間の相互制御を最小限に抑えつつ、使いやすさの向上やアプリケーション・ソフトウェア設計の簡略化が可能です。

VB56G4Aには、システム機能および性能の最適化に貢献する柔軟な動作モードも搭載されています。4フレーム・コンテキストのプログラムが可能なシーケンス、センサの積分時間と同期される照明制御出力、外部フレーム起動信号用の入力、自動黒レベル補正、動的ピクセル欠陥修正、画像クロップ、ミラー / フリップ画像読み出しなどが含まれています。

また、外部接続として、8本のプログラム可能な汎用I/O(GPIO)ピンや、1レーン当たり最大1.5Gbpsで動作するデュアル・レーンMIPI CSI-2トランスミッタ・インタフェースなどが搭載されています。VB56G4Aは、最大88フレーム / 秒(fps)の解像度で動作可能で、消費電力は60fps時に145mW(Typ.)です。

Smart Eyeについて
Smart Eyeは、複雑な環境下で人間の行動理解、サポート、予測を行うテクノロジーである「Human Insight AI」における世界的なリーダーです。安全で持続可能な未来のために、人間と機械との間のギャップを埋めています。当社の多様なソフトウェア / ハードウェア・ソリューションは、2021年に買収したAffectivaおよびiMotionsによってサポートされており、自動車研究や行動研究に卓越したヒューマン・インサイトを提供しています。

Smart Eyeは、車載分野における20年の経験に基づき、公道対応のドライバー・モニタリング・システムと次世代のインテリア・センシング・ソリューションを提供しています。Smart Eyeのテクノロジーは、自動車メーカーまたはTier 1向けソリューションとして次世代自動車に搭載され、世界の主要自動車メーカー14社の94車種に採用されています。また、フリートおよびアフター・マーケット向けに完全なハードウェア / ソフトウェア・ソリューションを提供し、現行モデルの自動車もサポートしています。

Smart Eyeは、自動車業界のパートナーとして、より安全で持続可能な交通手段や、ウェルネス、快適性、エンターテインメントを向上させるモビリティ体験の実現をリードしています。

Smart Eyeは1999年に設立された株式公開企業です。本社はスウェーデンで、米国、英国、ドイツ、デンマーク、エジプト、日本、シンガポール、中国に拠点を置いています。詳細については、ウェブサイト(http://smarteye.ai/)をご覧ください。

Smart Eyeへのお問い合わせ先
Hailey Melamut
Vice President of PR, Walker Sands
Email: hailey.melamut@walkersands.com

Gabi Zijderveld
Chief Marketing Officer, Smart Eye
Email: gabi.zijderveld@smarteye.ai

*2022年9月13日にジュネーブ(スイス)およびヨーテボリ(スウェーデン)で発表されたプレスリリースの抄訳です。

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