STマイクロエレクトロニクスとアドバンテスト、オートメーション・テスト・セル・システムを共同開発
- Industry4.0のコンセプトに基づき、ダウンタイムとコスト・オブ・オーナーシップを最小限に抑えつつ、半導体テスト工程の自動化と、品質および歩留まり向上を推進
- 高度な試験装置と自律走行ロボット車両に制御・モニタリング用ソフトウェアを組み合わせ、シームレスな操作とテスト工程のパフォーマンス向上を実現
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多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)と半導体試験装置のリーディングサプライヤー、アドバンテスト(東証:6857)は、このたび、テスト工程およびパッケージング工程における総合設備効率と品質を向上するオートメーション・テスト・セル・システムを共同開発し、STのムーア工場(マレーシア)に導入しました。
このシステムは、アドバンテストの SoCテスト・システム「T2000」とテスト・ハンドラ「M4841」で構成されており、STテスト・セル・コントローラ(STCC)で制御された自律走行ロボット車両がトレイを載せてデバイスの保管場所とハンドラ間を移動します。また、予知保全と運用に関する幅広い機能が組み込まれているため、システムのダウンタイムを最小限に抑えつつ、ロット全体のトレーサビリティとスマートな再テストを行うことができます。
STCCソフトウェアは、工場フロア全体の仕掛品と装置の稼働状況を管理する、リアルタイムのIndustry 4.0トラッキング・システムであるSTのManufacturing Execution System(MES)とやり取りしながら、テスタとハンドラのモニタリングおよび制御を行います。テスト・セルとSTCCの組み合わせにより、完全に自動化されたテスト工程が実現し、機械学習とスマート・モニタリングによる歩留まりの向上とプロセス全体の効率化、そしてコスト・オブ・オーナーシップの削減を可能にします。
M4841には、ハンドリング速度の自動最適化、自動ソケット・クリーニング、ベルト張力モニタリング、静電気対策、およびエラーを検出して自動修正する複数のレーザー・センサなど、さまざまな機能が組み込まれています。
STマイクロエレクトロニクス 後工程製造・技術担当エグゼクティブ・バイスプレジデント
Fabio Gualandrisのコメント:
「STは、製造プロセスの効率化と、複雑化する顧客ニーズに対応するため、グローバルな後工程オペレーション全体にわたり、オートメーション、分析、ロボット化に関する多くのプロジェクトを進めています。アドバンテストとの協力は、年間数十億個ものチップをテストするファブ・ネットワークを支えてきた好例といえるでしょう。」
アドバンテスト 代表取締役 兼 執行役員社長
吉田 芳明のコメント:
「お客様の半導体テスト製造フロアの完全自動化を支援することは、当社の戦略的目標の1つです。STとの連携によって、自立走行ロボット車両と天井搬送の両方に対応可能な、テストフロアの効率改善を実現しました。本件テスト・セルはこの目的のために設計されており、M4841ハンドラは、進化する半導体サプライチェーンにおいてお客様に大きなメリットを提供できる機能を豊富に備えています。」
アドバンテストへのお問い合わせ先
Tish Kelly-Mick
Senior Manager, Global Marketing Communications
Advantest
TEL: +1 408-307-5136
Email: tish.kelly-mick@advantest.com
経営企画本部 コーポレートコミュニケーション統括部 広報課
TEL: 03-3214-7500
Email: PDL-AT-pr@advantest.com
*2020年11月30日に東京(日本)とジュネーブ(スイス)で発表されたプレスリリースの抄訳です。