STマイクロエレクトロニクス、 エッジAIの普及に向けNanoEdge AIを無償で提供
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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、暮らしのあらゆる場面で使用される機器へのAI導入を加速させる取り組みを拡大し、機械学習ライブラリ開発ツール「NanoEdge AI Studio」で開発したソフトウェア・ライブラリを無償で提供することを発表しました。これらのライブラリは、すべてのSTM32マイクロコントローラ(マイコン)で無制限に利用できます。
NanoEdge AI Studioは、すべてのArm® Cortex®-Mベースのマイコンを対象としているため、独自のオンデバイス学習機能など、高効率な機械学習ライブラリをユーザが自由に開発、使うことができるようになります。また、特別なライセンス契約により、他社製のArm Cortex-Mマイコンでも使用可能です。
今回の発表は、エッジAIソリューションの普及を促進し、そのメリットをより多くの人々に提供するというSTの取組みを明確に示すものです。
STのマイクロコントローラ & デジタルICグループ 社長であるRemi El Ouazzaneは、次のようにコメントしています。「STの目標は、リソースに制約のあるエッジ・コンピューティング機器において、可能な限り迅速で簡単に、高いコスト効率で高精度・高電力効率なAIアルゴリズムを実行できるようにすることです。今回、目標達成に向けて大きく前進しました。あらゆるArm Cortex-Mエコシステムの開発者が、機器の数量やライセンス数の制限なく、ライブラリを無償で開発・導入し、開発者およびユーザの両方に提供できるようになりました。これにより、イノベーションのさらなる加速に貢献するでしょう。」
NanoEdge AI Studioは、機械学習(ML)アルゴリズムの開発簡略化、開発期間短縮に貢献します。これにより、異常検出や類似度の認識、分類、先進的な回帰アルゴリズムによる予測を実行しやすくなります。特に、機器上で直接学習できる超小型MLライブラリにより、複雑な環境において予知保全を可能にした技術が認められ、産業界で数々の受賞歴があります。
NanoEdge™ AI Studio最新バージョンの主な機能
AI研究コミュニティの主要メーカーであるSTは、すべてのSTM32マイコンだけでなく、市販されている多くのArm Cortex-Mベース・マイコンをサポートすることで、他の組込み機器でもNanoEdge AI Studioを利用できるように開放しました。これにより、プロジェクト開発中に140以上のSTM32開発ボードを活用できるとともに、1000種類以上の他社製Arm Cortex-Mマイコンから選択することができます。
STは、NanoEdge AI Studioをアップグレードし、製品開発の各フェーズでユーザをシームレスにサポートする新しいサポート・ガイドを追加しました。また、最新のバージョン4.3には、先進的な効果測定ツールが含まれており、生成したアルゴリズムが製品レベルの品質を備えていることを確かめることができます。
NanoEdge AI Studioは、あらかじめ選択したターゲット・デバイスについて、MLモデルの実行時間を98%の精度で評価できるようになったため、モデル・レポートを豊富にし、十分な情報に基づいてモデルを選択できます。
最新のNanoEdge AI Studio(バージョン4.3)は、STのウェブサイトから無償でダウンロードできます。
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