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STマイクロエレクトロニクス、サブメートル級の測位精度を実現するTeseo ワンチップ・ソリューションを実装したGNSSモジュールを発表

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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、L1およびL5の受信バンドに対応したGNSS(衛星測位システム)モジュール「Teseo-LIV4F」を発表しました。同製品には、ワンチップのGNSSレシーバIC「Teseo IV」とその技術が活用されており、内蔵された測位エンジンによって誤差1メートルを下回る優れた測位精度を実現します。超小型サイズと低消費電力を兼ね備えたTeseo-LIV4Fは、マルチ衛星への対応も拡張され、新たにインドの衛星測位システム(NavICまたはIRNSS(インド地域航法衛星システム))が追加されています。

 

同製品には、ファームウェアのTeseo-LIV4FSWが付属しており、無償で提供されるPCベースのGUIツール「Teseo Suite」を利用して、ファームウェアの設定およびアップデートが可能です。Teseo-LIV4Fは、この実績ある評価環境により開発期間の短縮に貢献するとともに、小型のモジュール・サイズと低コストによって幅広いPNT(Position, Navigation, Timing = 測位、航法、タイミング)利用機器に適しています。保険、物品の追跡、通行料金徴収システム、盗難防止システム、人やペットの見守り、自動車の追跡、緊急通報装置、運行管理、カーシェア、診断、公共交通機関といったアプリケーションに最適です。

 

Teseo-LIV4Fは、オンボードの温度補償型水晶発振器(TCXO)により優れた精度を実現し、専用のリアルタイム・クロック(RTC)発振器によって初期位置算出時間(TTFF)を短縮します。また、アシスト型GNSSはリアルタイム方式をサポートしており、スタンバイ状態からの迅速な復帰が可能です。動作電流は、GNSS L1およびL5のトラッキング時に49mA、スタンバイ電流は10μAしか消費しないため、消費電力が重視される応用機器においてバッテリ駆動時間の延長に貢献します。-162dBmのトラッキング感度を備えているため、信号強度が低い環境でも測位状態を維持できます。

 

Teseo-LIV4Fは、CE、FCC、およびICES規格に基づく各種認証を取得済みのため、最終製品機器の開発期間を短縮可能です。-40°C~+85°Cの動作温度範囲に対応しているため、屋外や工場など、過酷な環境での使用も可能です。

 

Teseo-LIV4Fは現在量産中で、LCC 18ピン・パッケージ(9.7 x 10.1mm)で提供されます。また、STが産業用IC向けに提供する長期供給保証プログラムの対象製品です。

 

さらに、Teseo-LIV4Fとピン配置互換性を有する「Teseo-LIV4FM」も現在入手可能です。同製品は、RTCM v3プロトコルに準拠したGNSSからのRawData出力に対応しています。Teseo-LIV4FMは、外付けのホスト・プロセッサでRTK / PPPベースの測位アルゴリズムを実行することでセンチメートル級の精度が得られるため、マイクロ・モビリティ、農業、ナビゲーションなど、高精度の測位が必要なアプリケーションに最適です。Teseo-LIV4FMは現在サンプル出荷中で、2023年末に量産が開始される予定です。

 

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

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