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STマイクロエレクトロニクス、 機械学習コアを内蔵した初の車載用MEMSモーション・センサを発表

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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、機械学習コアを内蔵した車載用MEMSモーション・センサ「ASM330LHHX」を発表しました。同製品は、スマート・ドライビングにおいて、より高度な自動運転の実現に貢献します。また、センサに内蔵された機械学習コアは、高速のリアルタイム応答および高度な機能を低消費電力で実現します。

ASM330LHHXは、STのMEMS(微小電気機械システム:Micro-Electro-Mechanical Systems)技術を活用した車載用6軸MEMSモーション・センサで、3軸加速度センサおよび3軸ジャイロセンサを1パッケージ(2.5 x 3 x 0.83mm)に集積しています。車両の動きや姿勢を検出し、自動車の測位や電子制御によるスタビライゼーションといった機能に貢献します。

ハードワイヤードの処理エンジンである機械学習コアは、センサ上で直接AIアルゴリズムを実行することで、イベント検出から自動車の応答までの遅延を極めて低く抑えます。これにより、アプリケーション・プロセッサやクラウド・ベースのAIと比較して、超低消費電力かつ最小限の演算能力で優れたリアルタイム性能を実現します。アプリケーション開発を簡略化する評価ボードや無償のソフトウェア・サンプル・ライブラリも提供されており、自動車の静止検出、姿勢・ヘディングの参照、高度推定、車両牽引検出(盗難防止)、衝突検出などの機能が含まれています。

ASM330LHHXは、高性能モードおよび低消費電力モードの2つの動作モードを備えています。低消費電力モードは、テレマティクスや盗難防止システム、モーション・アクティベート機能、振動モニタリング / 補正といった常時オンのアプリケーションに最適で、加速度センサとジャイロセンサの両方を動作させた状態でも消費電力が800µA未満です。高性能モードは、高精度の測位、V2X(Vehicle-to-everything)通信、衝撃検出、衝突再現など、高精度かつ低遅延が要求されるアプリケーションに最適です。

ASM330LHHXに集積された加速度センサおよびジャイロセンサには、STの実績あるMEMS製造プロセスが活用されており、アラン分散(AVAR)測定値が低く、優れた安定性と低ノイズを実現しています。また、広い動作温度範囲(-40°C~105°C)にわたり高精度を維持します。

AEC-Q100規格に準拠したASM330LHHXは現在量産中で、14ピンのランド・グリッド・アレイ(LGA-14L)パッケージで提供されます。単価は、1000個購入時に約10.44ドルです。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

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