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STマイクロエレクトロニクス、 柔軟なモータ制御を実現する車載用ゲート・ドライバを発表

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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、12V / 24V / 48Vシステムで動作する車載用3相ゲート・ドライバ・ユニット(GDU)「L9908」を発表しました。同製品は、柔軟な入出力チャネルを備え、内燃エンジン車やハイブリッド / 電気自動車(EV)における幅広いアプリケーションに対応します。

L9908は、各ハーフブリッジのハイサイド / ローサイドMOSFETへの接続専用ピンを備え、出力チャネルを個別に設定してさまざまな負荷を駆動できます。また、独立した6本のPWM(パルス幅変調)入力ピンにより、プリドライバ段を個別に制御することで、さまざまなモータ制御方法に対応可能です。

L9908は、各相にグランド・リファレンス測定用差動電流モニタ、およびリアルタイム位相電圧モニタを搭載しており、優れた精度を実現します。また、豊富な診断・保護機能を搭載しています。

L9908は、高集積、優れた柔軟性、高精度を特徴とし、低電圧液体ポンプ、換気冷却システム用ポンプ / 送風機、電子シート制御モジュールの設計簡略化や小型化、および制御の強化に貢献します。マイルド・ハイブリッド内燃エンジン(ICE)車や、48Vの純電気自動車(BEV)向けトラクション・インバータにも使用可能です。

L9908の内蔵診断機能は、安全関連システムの構築に貢献します。自動緊急ブレーキ(AEB)や先進的電動パワー・ステアリング(EPS)など、ISO 26262準拠に使用可能です。

また、安全機能として、プログラマブルなデッドタイム挿入(シュート・スルー診断・保護機能付き)、オープン負荷検出、グランド短絡やバッテリ短絡診断などを搭載しています。プログラマブルな温度警告機能や、ジャンクション温度測定機能を備えています。さらに、診断機能として、グランド・ロス検出、電源ピンおよびFETドライバ電源の過電圧 / 低電圧検出、システム・クロック監視、SPIウィンドウ・ウォッチドッグ・タイマ、異常ステータス・フラグなども搭載しています。

L9908は、モータ電源電圧範囲が4.5V~75Vと広く、モータ接続ピンにおいて−14V~95Vの耐圧を備えています。そのため、シングル(12V)、デュアル(24V)、48Vのバッテリ・アプリケーションで柔軟に使用可能です。内蔵ロジックは、内部生成される3.3V電源から給電され、デジタルI/Oは3.3V / 5V互換です。

L9908(AEC-Q100準拠)は現在入手可能で、熱効率に優れたTQFP48パッケージで提供されます。単価は、1000個購入時に約3.56ドルです。価格の詳細については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

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