STマイクロエレクトロニクス、IoT機器の設計を簡略化する Bluetooth® Low Energy SoC向け統合開発環境を発表
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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、Bluetooth® Low Energy(LE)システム・オン・チップ(SoC)「BlueNRG」ファミリ向けの統合開発環境(IDE)「WiSE Studio」を発表しました。この統合開発環境は、無償で提供され、最新のBluetooth技術を活用したIoT機器の設計加速に貢献します。
使いやすくカスタマイズ可能な開発環境であるWiSE Studioには、すぐに使用できるサンプル・リストが豊富に含まれているため、経験を問わず幅広いユーザが迅速に開発を開始することができます。アプリケーションおよび試作開発に向けた学習や調査、構築に使用することで、STの主要製品である「BlueNRG-LP SoC」などに搭載されたBluetooth LE 5.2の優れた機能を活用することができます。Bluetooth LE 5.2は、2Mbpsの高速無線データ転送、長距離無線通信、複数機器の同時接続、メッシュ・ネットワーキングなど、さまざまな機能や特徴を備えています。また、動作時消費電力が最小18µA/MHzときわめて低いため、バッテリの長寿命化にも貢献します。
WiSE Studioには、STのBlueNRG開発キット用ソフトウェア・パッケージをシームレスに統合でき、作業環境全体を簡単に、無償でインストールすることができます。そのため、必要なドライバやライブラリ、高度なサンプル・コードを含む包括的なワークスペースを迅速に提供し、STのBluetooth LE製品とMEMSセンサを組み合わせたIoT機器開発、および産業機器やスマート・ホーム機器、ウェアラブル機器、ゲーム機向けの独自ソリューション開発に貢献します。このワークスペースが標準でサポートするBlueNRG評価キットには、ステート・マシンおよび先進的なデジタル機能を搭載した機械学習コア内蔵6軸MEMSモーション・センサ「LSM6DSOX」、大気圧センサ「LPS22HB」、およびデジタルMEMSマイクロフォン「MP34DT05-A」が搭載されています。
また、ワークスペースに含まれるサンプルおよびスニペットを利用することで、ビーコン、複数接続、長距離無線通信、コネクテッド・センサ、OTA(Over-The-Air)によるシリアル・ポート・エミュレーション、HID(ヒューマン・インタフェース・デバイス)、セキュリティ機能、リモート制御、OTAファームウェア更新(FOTA)などの開発を簡単に開始することができます。さらに、初心者が本格的なIoTソリューションの設計を開始する場合や、迅速な評価をサポートするために、豊富なドキュメントとクイックスタート・ガイドも提供されています。
WiSE Studioは、機械学習対応MEMSセンサからのデータ転送や、スマート・ビルディング / スマート・ホームにおける複数センサのネットワーキング、アセット・マネージメントにおける位置情報サービスなど、Bluetooth LE通信を使用したIoTアプリケーション向けのワイヤレス・ソリューション開発に最適な統合開発環境です。また、2つのネットワーク・トポロジを選択することができ、ゲートウェイ中心型のネットワーク・トポロジでは、BlueNRG-LPの複数同時接続機能を活用することができます。距離や機器数の拡張性に優れたネットワーク・トポロジでは、BlueNRG-Meshを使用してセンサやスマート・ビルディング向けのメッシュ・ネットワーキングを迅速に構築することができます。
WiSE Studioは、幅広く知られているオープンソースのC/C++開発環境であるEclipseをベースとしており、GCCコンパイラ、GDB / OpenOCDプログラマ、デバッガで構成されるGNU Arm® Toolchainによって、グラフィカルで使いやすい包括的なワークスペースを提供します。また、Eclipseの大規模な開発者コミュニティによりサポートされるプラグインを追加することで、機能拡張を行うことができます。プラグイン・ソフトウェアはオンラインで入手可能で、WiSE Studio環境内から直接インストールすることも可能です。
WiSE StudioおよびBlueNRG開発キット用ソフトウェア・パッケージは、STのウェブサイトからロイヤルティ・フリーで入手可能です。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。