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2021年04月08日 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、ブートストラップ・プロファイルで迅速な接続を実現するeSIMを搭載したセルラーIoT用開発ボードを発表

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、GSMA認証取得済みの組込みSIM(eSIM)などのハードウェアを搭載した開発ボード「B-L462E-CELL1」を発表しました。同開発ボードには、ボードを動作させるためのソフトウェア「X-CUBE-CELLULAR」も含まれており、LTE-Cat MおよびNB-IoT通信でインターネットに接続する、低消費電力のセルラーIoT機器の開発期間短縮に貢献します。組込みシステムやIoT機器の開発者に最適であると共に、機器メーカーやマス・マーケットの顧客ニーズにも対応します。

B-L462E-CELL1は、村田製作所(1) 社製のオール・イン・ワンの超小型セルラー・モジュールを搭載しています。このモジュールには、STの超低消費電力マイクロコントローラ(マイコン)「STM32L462*」GSMA認定取得済みのeSIM「ST4SIM-200M」、およびLTE-M / NB-IOTチップセットが内蔵されており、ST4SIM-200Mには、STの認定パートナー企業であるTruphone社製のブートストラップ通信プロファイルがあらかじめプログラムされています。B-L462E-CELL1は、データ通信をすぐに開始できるだけでなく、リモートSIMプロビジョニングや、OTA(Over-The-Air)による更新が可能です。USBケーブルまたは単4電池3本で電源を供給し、eSIMをアクティベートしてボードをセルラー網に接続することで、すぐにアプリケーション開発を開始することができます。

B-L462E-CELL1に搭載されたST4SIM-200Mには、Arm® SecurCore® SC300™プロセッサを搭載した実績のあるセキュア・マイコン「ST33」(CC EAL5+およびGSMA SGP.02 v3.2認証取得済み)が搭載されており、優れたサイバー・プロテクションを実現します。Root of Trustを確立することで、さらなるセキュリティの向上も可能です。

また、加速度センサと地磁気センサを集積した電子コンパス「LSM303AGR」や、温湿度センサ「HTS221」大気圧センサ「LPS22HH」など、STの各種MEMSセンサを搭載しているため、動作検出や環境モニタリング・ソリューション開発の簡略化に貢献します。さらに、0.96インチのOLEDディスプレイ、インジケータLED、およびUSBコネクタも備えています。

B-L462E-CELL1には、STM32Cubeソフトウェア拡張パッケージとして提供される動作用のソフトウェア「X-CUBE-CELLULAR」も含まれています。X-CUBE-CELLULARは、バークレー(BSD)ソケットAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)をサポートしているため、インターネット接続向けに標準化されたBSDのファンクション・コールを使用することで、モデムを制御するためのATコマンド・ドライバを新たに開発することなく、試作品をインターネットに接続可能です。X-CUBE-CELLULARのソース・コードには、デモ用アプリケーションやセルラー・フレームワークが含まれており、STM32Cubeで提供される強力かつ無償のソフトウェア・ツールセットを使用して簡単に移植・設定が可能です。

また、STの超低消費電力技術を採用したSTM32L4マイコンは、STOP 2モード時の消費電流が約2µA、セルラー・チップセットによる省電力モード(PSM)時の消費電流が1.4µA未満と、きわめて低い消費電流を実現しています。そのため、スマート・シティやスマート・インダストリ、スマート・ファーミング、スマート・メータ、およびウェアラブル機器などにおいて、10年間のバッテリ寿命を持つIoT機器開発が可能です。ST4SIM-200Mは、STのGSMA認定工場において製造・パーソナライズされており、eSIMプロファイルがあらかじめプログラムされているため、160ヶ国以上のネットワーク**と簡単に接続することができます。

STのSTM32ワイヤレス・マイコンのマーケティング・ディレクターであるHakim Jaafarは、次のようにコメントしています。「セルラー通信は、IoT市場において大きなシェアを獲得することが予想されています。そのため、STは村田製作所社と協力し、STM32L4マイコンで動作し、ST4SIM eSIMによるサイバー・プロテクションを備えた開発ボードを開発しました。また、無償のLTE-M通信データ・プランにおいてTruphone社と緊密に連携することで、すぐに使用できる使いやすい開発ボードを実現しました。B-L462E-CELL1は、セルラーIoT機器の開発および試作開発期間の短縮に貢献します。」

ムラタアメリカ社のセルラーIoT製品マネージャであるYong Fang氏は、次のようにコメントしています。「今回の発表は、STとの協力を強調するものです。STとの協力を通じて、セルラーIoT開発における2つの大きな課題であるソフトウェア開発およびセルラー認証に対応するソリューションを開発しました。高集積ボードであるB-L462E-CELL1は、クラス最高レベルの柔軟性を提供する最適化されたモジュールであり、幅広いセルラーIoT機器開発に貢献します。」

B-L462E-CELL1は現在入手可能で、参考サンプル価格は約74.00ドルです。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

  1. 村田製作所社製の1SEモジュールは、1.8V300mAを供給可能なLDOµFLアンテナ・コネクタを内蔵し、セルラーIoT機器の開発加速に貢献します。

 * STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。
** Truphone社のLTE-Mの通信範囲については、https://www.truphone.com/things/plans/coverage/?feature=LTE-Mをご覧ください。