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2020年08月24日 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、機械学習コア搭載の高精度MEMS傾斜計を発表

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、産業オートメーション機器や構造ヘルス・モニタリングなどに向けた高精度・低消費電力のMEMS傾斜計(2軸デジタル加速度センサ)「IIS2ICLX」を発表しました。同製品は、ユーザで設定可能な機械学習コアと、個別設定が可能な16のステート・マシンを搭載し、IoT端末の低消費電力化や、クラウドへのデータ送信量の削減に貢献します。

先進的な機能を搭載するIIS2ICLXは、システム全体の消費電力を低減できるため、バッテリ駆動の端末でも使用することができます。また、高性能のシステムへ簡単に搭載することができ、キャリブレーションに要する作業とコストを最小限に抑えることも可能です。

IIS2ICLXは、MEMS加速度センサとして±0.5 / ±1 / ±2 / ±3gの選択可能な検出範囲を備え、I2CおよびSPIデジタル・インタフェースで出力します。補正機能を内蔵し、動作温度範囲内で0.075mg/°C以下の安定性を維持できるため、周囲温度の急激な変動に対しても高い精度と再現性を提供します。また、15μg/√Hzという超低ノイズ密度により、高分解能の傾き検知や低レベル・低周波数の振動測定など、構造ヘルス・モニタリングに必要なセンシングを実現します。

高い安定性と再現性、精度、分解能を備えたIIS2ICLXは、アンテナの方向制御およびモニタリング、構造物の土台のレベリング、フォークリストや建設機械、水準測量機、機器の設置およびモニタリング、太陽電池パネルの設置と太陽追尾といった産業用アプリケーションのほか、ロボットや無人搬送車(AGV)などのIndustry 4.0アプリケーションに最適です。

構造ヘルス・モニタリングでは、傾斜と振動をIIS2ICLXで正確に測定することで、高層タワーや橋、トンネルといった構造物の健全性を診断することができます。バッテリ駆動の傾斜計として同製品を採用することで、従来よりも低コストでより多くの構造物をモニタすることが可能です。

高精度傾斜計の多くが1軸の製品であるのに対し、IIS2ICLXは2軸の加速度センサです。そのため、水平面に対して2軸の傾斜(ピッチ / ロール)を検出できるほか、2軸を組み合わせた高い精度、再現性、および分解能により水平面の一方向の傾斜を±180°の範囲で測定することができます。デジタル出力により外付けのA/Dコンバータやフィルタが不要になるため、システム設計の簡略化と部材コストの削減も可能です。

さらに、センサのキャリブレーションや傾斜角のリアルタイム計算処理に対応したSTのソフトウェア・ライブラリを利用することで、IIS2ICLXの導入を簡略化するとともに、アプリケーション開発の期間を短縮することができます。これらのソフトウェア・ライブラリは、STM32Cubeマイコン開発エコシステムの拡張ソフトウェア・パッケージ「X-CUBE-MEMS1」の一部として提供されています。

IIS2ICLXは、セラミック筐体の高性能LGAパッケージ(5 x 5 x 1.7mm)で提供され、動作温度範囲は-40°C~+105°Cです。同製品は現在量産中(サンプル提供も可能)で、STのウェブサイトから入手する場合の単価は約15.00ドルです。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

1構造ヘルス・モニタリング:ビルや道路・橋・トンネルなどのインフラの状態をセンサで継続的にモニタすること