STマイクロエレクトロニクス、Bluetooth® 5.0の性能と効率を最大限に引き出すBlueNRG-2 SoC用の開発ボードを発表
産業機器およびスマート・ビルディング向けの新しいアプリケーション開発を実現
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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、STの第2世代Bluetooth® Low Energyシステム・オン・チップ(SoC)「BlueNRG-2」を搭載したモジュール「BlueNRG-M2SA」用の開発ボードである「STEVAL-IDB008V1M」を発表しました。同製品は、BlueNRG-M2SAを使用したアプリケーションの開発期間を短縮します。
BlueNRG-2は、Bluetooth 5.0規格に準拠し、LE Secure Connectionsによるセキュリティの向上、Link Layer Privacy 1.2による電力効率に優れたプライバシー保護機能、およびLE Data Length Extensionによる高スループット化(最大2.6倍)を実現します。Bluetoothのスタックとアプリケーション処理を実行するArm® Cortex®-M0(最大動作周波数32MHz)に加え、リング・オシレータ(32kHz)やRAM(24KB)、プログラム用のFlashメモリ(256KB)を搭載しています。また、スタンバイ電力が低減されているため、Bluetoothスタックが有効かつRAMの内容が完全に保持された状態で、スリープ・モードの消費電流をわずか0.9µAに抑えることが可能です。
BlueNRG-M2SAは、BlueNRG-2 SoC、高効率セラミック・アンテナ、RFバラン、水晶発振子(32MHz、32kHz)、およびSMPS用インダクタを搭載した低消費電力の小型モジュール(13.5 x 11.5mm)です。本モジュールを使用することで、設計コストを大幅に削減できるだけでなく、無線周波数技術に関するわずかな知識でワイヤレス機器を開発することができます。BlueNRG-M2SAは、Bluetoothの最終製品として認定されているため、ユーザは追加のテストを実施することなく製品の認証取得が可能です。また、無線機器規格のFCC(米国)、IC(カナダ)、RED(ヨーロッパ)、およびTYPE(日本)の認証をすでに取得しており、SRRC(中国)の認証も申請済みです。
STEVAL-IDB008V1Mは、BlueNRG-M2SAモジュールと各種センサ(温度センサを内蔵したMEMS大気圧センサ、およびセンサ・フュージョン・ライブラリに適した6軸モーション・センサ)を搭載したプラグ・アンド・プレイ型の開発ボードで、BlueNRG-M2SAを使用した製品の開発および評価を加速します。低遅延かつ低消費電力のADPCMコーデックを備えており、BlueVoiceのミドルウェアを使用してVoice-over-BLEによる音声ストリーミングをすぐに実現することができます。また、Arduino R3コネクタを搭載しているため、BlueNRG-M2SAのすべてのペリフェラルが使用可能であると共に、拡張シールドを追加して機能を拡張することも可能です。さらに、開発用ソフトウェア・パッケージの「STSW-BLUENRG1-DK」に含まれるBlueNRG-Navigator GUI(グラフィック・ユーザ・インタフェース)を使用すれば、シンプルかつ直感的にアプリケーションを開発することができます。
また、STEVAL-IDB008V1Mにより、BlueNRG-M2SAをSTのソフトウェア・ソリューションである「STSW-BNRG-MESH」と簡単に組み合わせることができるため、産業機器およびスマート・ビルディング市場における新たなアプリケーションの開発が可能です。STSW-BNRG-MESHは、Bluetooth SIG Mesh Profile v1.0を実装しており、完全な双方向通信や接続範囲を拡張できるメッシュ・ネットワーク、およびBlueNRG-2 SoCの機能を活用したサイバー・セキュリティを提供します。
BlueNRG-M2SAは、-40°C~+85°Cの動作温度範囲と+5dBmのRF出力を備え、単4電池または1.7~3.6Vの電源で駆動します。STの10年間の長期製品供給保証とSustainable Technologyプログラムの対象製品で、産業機器に最適です。
STEVAL-IDB008V1Mは現在入手可能です。価格については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。
詳細についてはウェブサイトをご覧ください。