STマイクロエレクトロニクス、新たな組織体制を発表

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス（NYSE:STM、以下ST）は、2024年2月5日付けで有効となる新たな組織体制を発表しました。

STの社長 兼 最高経営責任者（CEO）であるJean-Marc Cheryは、次のようにコメントしています。「STは、製品開発におけるイノベーションや高効率化、開発期間の短縮を加速させるため、製品グループを再編します。これにより、ST独自の幅広い製品･技術ポートフォリオから、より多くの価値を引き出すことが可能になります。また、エンド･マーケット毎のアプリケーション･マーケティング組織により顧客との距離がさらに縮まり、完全なシステム･ソリューションによって製品ラインアップを補完する能力が高まるでしょう。今回の組織再編は、あらゆるステークホルダーに対するSTの価値提案ならびに、2022年に設定した事業および財務目標に沿った戦略の発展に向けた重要なステップです。」

製品開発におけるイノベーション強化、高効率化、製品開発期間の短縮に向けて3つの製品グループを2つに再編

新たな2つの製品グループ

• アナログ･パワー & ディスクリート･MEMS･センサ製品グループ（APMS）：
  Marco Cassis（社長 兼 経営委員会メンバー）が統括

• マイクロコントローラ･デジタルIC・RF製品グループ（MDRF）：
  Remi El-Ouazzane（社長 兼 経営委員会メンバー）が統括

APMS製品グループには、車載用スマート･パワー･ソリューションを含むすべてのアナログ製品、SiC製品をはじめとするすべてのパワー & ディスクリート製品、およびMEMS & センサが含まれます。また、同製品グループは、アナログ･MEMS･センサ製品（AM&S）およびパワー & ディスクリート製品（P&D）の2つの報告セグメントで構成されます。

MDRF製品グループには、車載用マイクロコントローラを含むすべてのデジタルIC & マイコン、RF製品、ADAS（高度運転支援システム）用IC、インフォテインメント用ICが含まれます。MDRFは、マイクロコントローラ（MCU）および、デジタルIC & RF製品（D&RF）の2つの報告セグメントで構成されます。

この新組織の発足と同時に、現オートモーティブ & ディスクリート製品グループ社長のMarco Montiは退職します。

また、既存の営業・マーケティング組織を補完するため、全地域にわたるエンド･マーケット毎のアプリケーション･マーケティング組織を新設します。この組織は、STの製品･技術ポートフォリオに基づくエンド･ツー･エンドのシステム･ソリューションを顧客に提供します。

新しいアプリケーション･マーケティング組織は、STのセールス & マーケティング社長 兼 経営委員会メンバーであるJerome Rouxが統括するセールス & マーケティング組織の一部として活動し、以下の4つのエンド･マーケットを領域とします。

• オートモーティブ
• 産業用パワー & エネルギー
• 産業用オートメーション、IoT & AI
• パーソナル電子機器、通信機器、コンピュータ周辺機器

なお、現在の地域別セールス & マーケティング組織に変更はありません。