STマイクロエレクトロニクス、 2023年度サステナビリティ・レポートを発行
- 再生可能エネルギーからのグローバル電力調達比を2021年の51%から62%に拡大し、2027年までのカーボン・ニュートラル実現に向け順調に推移
- 新製品の77%が「責任ある製品」として分類(2021年実績 : 69%)
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多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、今年度のサステナビリティ・レポートを発行しました。このレポートでは、2022年の実績、戦略、進行中のアクション・プランが詳しく紹介されています。
STの社長 兼 最高経営責任者(CEO)であるJean-Marc Cheryは、次のようにコメントしています。「STは、デジタル化と電動化を通じて、脱炭素化とより持続可能な社会を実現するために重要な製品とテクノロジーを提供しています。この取り組みでは、世界の人々と地球環境を優先した安全かつ責任あるサプライ・チェーンが活用されています。サステナビリティに対するSTの強力なコミットメントは、あらゆる分野で重要な進展を遂げていることから明らかです。また、2027年までのカーボン・ニュートラル実現を含め、すべての持続可能性目標の達成に向けて、意欲的にさらなる改善を推進していることにも、その姿勢が現れています。」
STが重要視するサステナビリティ・トピックは、複数のステークホルダーによる定期的な重要性評価を通じて正式に行われています。STのレポートは、Global Reporting Initiative(GRI)標準に則り、ステークホルダーの包摂性、持続可能性の状況、重要性、網羅性を考慮して作成されています。
多くの領域にわたるSTの取り組みの成果は、Dow Jones Sustainability Index(DJSI)WorldおよびEurope、EuroNext VIGEO Europe 120、FTSE4Good、ISS ESG Corporate Rating、MSCIなど、さまざまなESGランキング、指標、国際認証により評価されました。
2022年のESGに関する実績および進捗
持続可能なテクノロジー
STの技術および製品は、製品ライフサイクルのあらゆる段階で社会的 / 環境的フットプリントを継続的に改善することで、お客様のサステナビリティの向上や、機会の獲得に貢献します(持続可能なテクノロジー)。2022年の成果は以下の通りです。
- 新製品の77%が「責任ある製品(1)」(責任ある調達、エコデザイン、高度なEHS製造基準、責任ある製品、アプリケーション)として分類(2021年実績 : 69%)
- 「責任ある製品」の売上比率23%(2021年実績 : 20%)
持続可能な方法
STは、製造能力を拡大すると同時に、「2027年までのカーボン・ニュートラル実現」目標(エネルギーおよび気候変動)に向け、2022年も環境フットプリントのさらなる削減に積極的に取り組みました。2022年の主な成果は以下の通りです。
- スコープ1および2の温室効果ガス排出量を2018年比で40%削減(絶対量)(2021年実績 : 34%削減)
- 再生可能資源由来の電力購入比を62%に拡大(2021年実績 : 51%)
- 廃棄物の95%を再利用、回収、またはリサイクル(2021年実績 : 90%)。2025年の目標を前倒しで達成
STは、人々を第一に考え、より多様かつ包摂的な文化、安全衛生に関する継続的進展、人材獲得とエンゲージメントをサポートするための活動やトレーニングを実施しています。2022年の主な成果は以下の通りです。
- 21,000名を超える従業員のインセンティブ・プログラムにサステナビリティに関する項目を追加
- 2022年、19,000名以上の従業員が、STの変革プロセスをサポートする新たなリーダーシップ・モデルのトレーニングを受講
- 従業員の86%がSTを働きがいのある職場として推奨(2021年比で3ポイント上昇)(人材の獲得とエンゲージメント)
- 要記録労災発生率(1年間の100名当り業務関連負傷件数)がさらに改善し、クラス最高レベルのスコア0.10を達成(2021年実績 : 0.12)
- 女性管理職比率30%目標を2年連続で達成
持続可能な企業
イノベーションは、STの成長を促進し、事業目標の達成を後押しする原動力です。STは、収益力を伴う成長に向けた協調的なアプローチをとり、エコシステムやコミュニティ、学術機関、民間企業、および官公庁を含むパートナーと協力することで、お客様が明日の課題に取り組んで将来の成長を促進できる業界最先端の製品とソリューションを開発しています。
- イノベーションの基盤となる研究開発に売上の12%(19億米ドル)を投資
- 世界各地域186の研究開発パートナーと協力
- 450以上のSTEM(2)イベントおよびイニシアチブを実施、100,000名以上の学生 / 教師が参加(地域活動および教育)
26回目となる今回のレポートでは、2022年にSTが達成したサステナビリティに関する成果のハイライトおよび詳細、ならびに国連グローバル・コンパクト(3)の10原則および持続可能な開発目標(SDGs)とScience Based Targetsイニシアティブ(4)(SBTi)に沿ったSTの展望と長期目標が報告されています。同レポートは、グローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)、サステナビリティ会計基準審議会(SASB)、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に準拠しており、第三者による検証を受けています。STのサステナビリティ活動の詳細については、https://www.st.com/content/st_com/en/about/sustainability.html をご覧ください。
(1) 責任ある製品とは、環境的・社会的恩恵をもたらす製品です。
(2) Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)
(3) 国連グローバル・コンパクトは、各企業が影響を及ぼす範囲内で、人権・労働基準・環境・腐敗防止の各領域における一連の本質的価値を受け入れ、支持し、行動することを求めています。詳細については、ウェブサイトをご覧ください。(http://www.unglobalcompact.org/aboutthegc/thetenprinciples/index.html)
(4) Science Based Targetsイニシアティブは、低炭素経済への移行に向け、企業が科学に基づく目標を設定しそれぞれの競争力を高めることを奨励しています。このイニシアティブは、カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)、国連グローバル・コンパクト、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)による共同イニシアティブであり、We Mean Business Coalitionコミットメントの1つでもあります。
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