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STマイクロエレクトロニクス、 2021年度サステナビリティ・レポートを発行

持続可能性に関する取り組みとプログラムを強化

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、第24回サステナビリティ(持続可能性)レポートを発行しました。今回のレポートでは、2020年の取り組みについて詳しく紹介しています。

STの社長 兼 最高経営責任者(CEO)であるJean-Marc Cheryは、次のようにコメントしています。「2020年の初め以降、パンデミックの影響により世界は大きく変容し、私たちの暮らしや働き方、コミュニケーション方法がまったく新しいものとなりました。この困難な状況の中、顧客をはじめとするすべてのステークホルダーに長期的な価値を提供するため、STはあらゆるレベルで高い対応力を示すと共に、持続可能な社会を実現するテクノロジーを持続可能な方法で生み出してきました。2020年12月、STは持続可能性への取り組みの加速に向けて重要な一歩を踏み出し、2027年までにカーボン・ニュートラルを実現するという目標を発表しました。また、このきわめて意欲的な目標の達成に向けて、包括的なプログラムを策定しました。今後は、専門家やステークホルダーのサポートを受けつつ、協力して取り組みを進めていきます。」

STは、25年以上にわたり、持続可能性をSTのDNA、価値、ビジネス・モデルの中核に置いてきました。また、お客様やパートナー企業との協力を通じて、地球規模での環境・社会的課題の解決に大きく貢献する革新的なテクノロジーを生み出しています。世界的な取り組みが求められる気候変動の抑制において、STは持続可能な開発目標を加速させ、創立40周年にあたる2027年までにカーボン・ニュートラルを実現するためのロードマップを策定しました。

環境保護

STは長年にわたり、専用プログラムを通じて環境への影響低減に積極的に取り組んできました。2020年には、以下の成果や活動が認められ、初めてCDP(1)の「気候変動Aリスト」に選定されました。

  • 「2027年までにカーボン・ニュートラルを実現」という目標の設定 : グローバル半導体メーカーの中でも、きわめて早い段階における達成目標
  • Science Based Targetsイニシアティブ(SBTi)(2)への参加 : STは、半導体企業として唯一、パリ協定1.5°C目標の達成に向けた目標をSBTiにより承認されています。(2020年末時点)
  • 温室効果ガス(GHG)総排出量を2019年と比較して絶対値で19%削減
  • 2027年までに再生可能エネルギーの使用率100%達成を目指し、再生可能資源由来の電力購入比40%を実現(2019年比で50%増)

人材の最優先

STは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行に際し、約46,000名の従業員の健康および安全を最優先事項として事業活動を行っています。STの従業員は、この状況に対してきわめて柔軟に適応し、世界各地域のコミュニティに対して大きく貢献してきました。

  • 従業員の健康と安全を守り、事業の継続性を確保するため、世界的 / 地域的な規制に従って最も厳格な対策を導入
  • 15,000名の従業員の在宅勤務を実現すると共に、リモートワークによるさまざまな制約に対する新たな従業員サポート・プログラム「STCare」を提供
  • 病院のサポートおよびステークホルダーの保護に向けた支援物資ならびに寄付金を提供
  • 2020年の従業員エンゲージメント・スコアが上昇し、81%の従業員がSTを働きがいのある職場として推奨(2019年比で4ポイント上昇)
  • 2020年の要記録労災発生率(負傷・病気)が2019年の0.16から0.15に改善し、2025年の目標達成に向けて順調に推移
  • 2020年にRBA(3)基準および手法に従って監査を受けたサプライヤの数が、2019年に比べて49%増加

顧客ニーズに基づくイノベーションの創出

STは、顧客の将来的な成長に貢献し、市場をけん引する製品・ソリューションの開発に向けて、イノベーションを生み出し続けています。これにより、STの戦略的目標に沿った、より革新的なテクノロジーやアプリケーションを継続的に実現することが可能です。

  • イノベーションの基盤となる研究開発に売上の15.2%(15.5億ドル)を投資
  • 新製品の63%が「責任ある製品」(4)として分類 / 総売上に対する「責任ある製品」の売上比率18.5%
  • STが製品を提供するすべてのエンド・マーケットにおけるエネルギー効率と性能の向上に向け、SiC(炭化ケイ素)およびGaN(窒化ガリウム)ベースの技術・製品に基づく戦略的プログラムを推進
  • 継続的なイノベーション・プロセスの維持・活性化・促進を目的に、社内外の人材採用および連携能力を高めるためのイノベーション・オフィスを新たに設置
  • 世界各地域における143の研究開発パートナーシップにより、オープン・イノベーションを開発

24回目となる今回のレポートでは、2020年にSTが達成したサステナビリティに関する成果のハイライトや詳細、ならびに国連グローバル・コンパクト(5)の10原則および持続可能な開発目標(SDGs)に沿ったSTの展望と2025年に向けた長期的な目標が報告されています。同レポートは、グローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)、サステナビリティ会計基準審議会(SASB)、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に準拠しており、第三者による検証を受けています。

2021年度サステナビリティ・レポート(2020年実績)は、ウェブサイトからご覧いただけます。また、こちらからダウンロードすることもできます。

1 CDP: Carbon Disclosure Projecthttps://www.cdp.net
2 Science Based Targetsイニシアティブ(SBTi)は、カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)、および国連グローバル・コンパクト(UNGC)による共同イニシアティブです。 COP 21パリ協定の目標達成に向け、科学的なデータに基づく温室効果ガス排出量削減目標の設定を企業に奨励しており、全世界ですでに1,000社以上が参加しています。
(3)Responsible Business AllianceRBA)は、グローバルなサプライ・チェーンにおける企業の社会的責任を推進する世界最大の業界連合です。(http://www.responsiblebusiness.org/
4責任ある製品とは、環境的・社会的恩恵をもたらす製品です。
5国連グローバル・コンパクトは、各企業が影響を及ぼす範囲内で、人権・労働基準・環境・腐敗防止の各領域における一連の本質的価値を受け入れ、支持し、行動することを求めています。詳細については、ウェブサイトをご覧ください。(http://www.unglobalcompact.org/aboutthegc/thetenprinciples/index.html

*2021年5月5日にジュネーブ(スイス)で発表されたプレスリリースの抄訳です。

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