STマイクロエレクトロニクス、先進的なパワー技術を採用し、優れた拡張性と豊富な機能を備えた車載用ハイサイド・スイッチを発表
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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、1チャネル、2チャネル、および4チャネルの車載用ハイサイド・スイッチ 全11製品を発表しました。これらの製品は、PowerSSO-16パッケージで提供され、ドライバ・チャネルを増やすための回路設計を簡略化するピン配置が採用されています。
今回発表された車載用ハイサイド・スイッチは、セーフティ、快適性、パワートレイン、ボディ・エレクトロニクス、インフォテインメント、運転支援システムなど、さまざまな車載アプリケーションを対象としています。自動車業界規格「LV124」で規定されているディープ・コールド・クランキングの仕様を満たしているため、エンジンの始動回路などの負荷に使用でき、冬の厳しい環境下でも信頼性の高い動作を実現します。また、わずか数µAの超低スタンバイ電流を特徴とし、自動車の電源オフ時や非使用時のバッテリ消費量を最小限に抑えます。
これらの製品は、ST独自のVIPower M0-9技術を採用し、小型ダイに幅広い機能を集積することで高電流・高効率を実現しています。また、負荷電流制限、ロード・ダンプ保護(最大35V)、高速サーマル・トランジェントの制限といった保護機能を内蔵しています。柔軟なリセット制御を備えており、ドライバの応答を故障状態に応じて設定できるため、アプリケーションのニーズに合わせた最適化が可能です。また、セルフ・ターンオン機能によりバッテリ逆接保護機能を備えており、基板の電力損失を動作可能なレベルまで制限します。
さらに、高精度な負荷電流検出などの診断機能を内蔵しているため、LEDストリングの断線といった負荷の動作不良や、過負荷、グランド短絡、VCC短絡、オフ時のオープン・ロードなども検出可能です。ドライバのオン/オフにかかわらず、すべての診断機能が動作し続けるため、負荷が供給されていない状態でも故障を検出することができます。
今回発表された製品は、1チャネル・スイッチ「VN9004AJ」、「VN9006AJ」、「VN9008AJ」、「VN9012AJ」、「VN9016AJ」、2チャネル・スイッチ「VND9008AJ」、「VND9012AJ」、「VND9016AJ」、「VND9025AJ」、および4チャネル・スイッチ「VNQ9025AJ」、「VNQ9080AJ」です。いずれも小型のPowerSSO-16パッケージ(実装面積6.00 x 4.9mm、厚さ1.7mm)で提供され、ピン配置互換性があります。また、前世代のM0-7ファミリとの互換性も有しています。
VIPower M0-9インテリジェント・ハイサイド・スイッチは現在量産中で、STのウェブサイトまたは販売代理店から入手可能です。1000個購入時の単価は、VN9004AJ(1チャネル)が約1.33ドル、VN9008AJ(1チャネル)が約0.95ドル、VNQ9080AJ(4チャネル)が約0.97ドルです。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。